国道202号線に獣を見た
長崎の夜景を撮りたくて真夜中に出発して鍋冠山へ行ってみた
けど、霧が出ててもやもや写真量産
さっくりと諦めて夜明けの202号線をのんびり走らせていると
自販機の灯りが目についたので、飲み物を買おうと何の気なしに車を止める
車4台分くらいのスペースがあって、その奥に自販機が3台並んでいる
海沿いの国道によくあるちょっとした休憩スペースみたいなところだ
眠気と運転疲れで脳が機能停止しかけてたのか、虚空を見つめながら歩みを進めていたせいで自販機に近づくまで異変に気づかなかった
角の生えた獣が自販機の前をうろついていた
まじでこの距離まで気づかなかったのが不思議だ
疲れとは恐ろしい
機能停止した脳がこの獣をヤギと認識するまで3秒ほどかかった
疲れてなくてもこの状況でヤギに出くわしたら同じことかもしれない
奥に続く下り坂の道が目に入り、だんだん現実を認識しはじめた
なぜかはわからないがここでヤギを飼っている人がいるようだ
左の小屋に1匹
右の小屋にも1匹
合計3匹いるが、つながれていないのはなぜか真ん中の1匹だけ
しかもコイツ、↑の写真のまま首を変な方向に曲げた状態でダッシュしてくるから怖い
こちらがしゃがむとエサをもらえると思うようでグイグイ寄ってきてあせる
こうしてみると、角が生えている生き物を間近で見る機会ってあんまりないよね
何のためにあるのか知らないけど、もし私に角が生えてたらコイツよりはうまく活用できる自信がある
両手がふさがってる状態でフスマを開けるときとか
左側の小屋は間違った使われ方をしていた
ヤギが乗っている石柱はさらにいろんな意味で間違った使われ方をしている
右側の小屋は分譲中だ
私のあとに2人のおっさんが自販機に吸い寄せられてここで車を止めていたが
1人はヤギを見ても動じずに去って行った
おそらく地元の人は知ってるスポットなのだろう
もう1人は私と同じ反応していたので観光客だったのかもしれない
なんにせよここに着いたのが夜明け後で本当によかった
暗いうちに来て、自販機の灯りに照らされたヤギが目の前にいたら絶叫モノである
近くの道の駅で仮眠をとって脳が復活したあとは
海岸のそばの海の家みたいなところで角のない獣と戯れる
野良猫とじゃれると心が安らぐ
餌を食べ終えると急に警戒しだす
けどちょっと距離をおくとだらしなく気をぬきやがる
夜景はダメだったけどおもしろかった長崎